Webマーケターとして転職を考える際「どんな会社で働くか」は重要なポイントです。
今回は「Webマーケティング代理店」と「事業会社」のWebマーケターの違いを解説していきます。
これからWebマーケターとして転職を検討する場合は、知っておいて損はない情報ですので、ぜひ参考にしてください!
目次(クリックできるよ)
広告・SEO代理店と事業会社のWebマーケターはどう違うの?
代理店と事業会社(インハウス)のWebマーケターの一番の違いは「他社のマーケティングをする」のか「自社のマーケティングをする」のかというところです。
同じ広告運用やSEOをやるにしても、働き方の面ではけっこう違いが出てくるので、今回はその違いを深掘りしていきます。
代理店のWebマーケターとは?
企業が見込み客の獲得や商品の購入を増加させるために重要なのが、ネット上の集客です。しかし、企業によっては社内に広告やSEO、SNSなどのノウハウがないケースがあります。
代理店のWebマーケターは、そういった企業の代わりに、ネット上の集客をおこないます。
事業会社(インハウス)のWebマーケターとは?
事業会社のなかには、Web集客を代理店任せにするのではなく、社内に部署を設けておこなう会社もあります。
事業会社(インハウス)のWebマーケターとは、会社内のWeb部署に所属してWebマーケティングをおこなう人を指します。
広告・SEO代理店でWebマーケターをするメリット
広告・SEOの代理店でWebマーケターをするメリットを挙げていきます。
代理店に蓄積したノウハウを吸収し、スキルアップを促進できる
Webマーケティング代理店は、経営幹部陣が広告運用やSEOを学び、プロとしてのスキルを積んだうえで企業しているケースが多いです。
そのため、社内にWebマーケティングのノウハウが確立されており、それを吸収することで自分の成長にも繋げやすいです。
さまざまなクライアントを担当することで知見が広がる
クライアントの業界は多岐に渡るります。そのため、多くの企業のWebマーケティングを経験し、改善案を提供し続けることで、さまざまな業界について知見が広がります。
担当するクライアントごとに、扱う商材や戦略が異なるので、仕事の幅とスキルアップのチャンスが広がりやすいです。
広告・SEO代理店でWebマーケターをするデメリット
広告・SEOの代理店でWebマーケターをするうえで、デメリットになる部分を挙げていきます。
(会社によるが)残業多めなケースがある
見出しのとおりで、基本的に事業会社よりは残業が多く、勤務時間が長くなるケースが多いです。
僕は事業会社でWebマーケティングをしていますが、知見を得るためにも一部を代理店に依頼しています。
おそらく、残業しているか、家に帰ってからメールを返してくれているのだと思います。
代理店の場合、クライアントありきで業務を進めていくため、事業会社のように「納期は大丈夫そうだから、あとは明日しよう」という判断がしにくいというのがあるんでしょうね。
最終判断はクライアントにあるので、自分が思い描いているようにできないケースがある
ひとことでいえば、自分で裁量を持って仕事をしにくいということです。
自分なりのWebマーケティングプランを用意しても、クライアントから「こうしてほしい」とか「予算がちょっと…」とか言われると、そのとおりにせざるを得ないことも出てきます。
一生懸命考えた施策が中途半端なところで終わったり、そもそもできなかったりすると、ストレスを感じるケースもあるでしょう。
事業会社でWebマーケターをするメリット
事業会社のWebマーケターをするメリットを挙げていきます。
裁量を持って施策を打ち出せる(自由度が高い)
事業会社の場合、予算の範囲内であれば、Webマーケティングの部署である程度の裁量を持って施策を考えられます。
また、必要だと感じれば「特定の地域に広告を打って、問い合わせがあった人には定期的にメールやチラシを送ろう」というように、オフライン施策と絡めて施策を考えるなど、自由度も高いケースが多いです。
そのため、うまくいくいかないは別として、自分たちで考えた施策をおこなってPDCAを回していく面白さみたいなのは、事業会社のほうが感じやすいと思います。
残業が少なめなケースが多い
もちろん会社によるっていうのは前提ですけど、代理店に比べて残業は少ないケースが多いです。
何社ものマーケティング・レポーティング・改善立案を同時並行する代理店と異なり、事業会社なら自社のみに集中できるっていうのが大きいですね。
最近の中小事業会社は、けっこうワークライフバランスを意識しているところが増えてきているので、意外と早く帰れる会社が増えてると思います。
自社の成長に貢献できる
事業会社のWebマーケティングで成果を出せれば、それが自社の成長に直接的に繋がっていくため、そういった意味では貢献感・充実感が得やすいでしょう。
代理店の場合、思い入れのあるクライアントがいても、予算の都合やいっときの成果の悪さなどで、契約が切れればそこで終わってしまいます。
ひとつの会社の成長に、長く付き合っていけるため、長期的な視点で施策が打てるのもポイントですね。
事業会社でWebマーケターをするデメリット
事業会社のWebマーケターをするデメリットを挙げていきます。
自ら情報を取りにいく労力がかかる
GoogleやYahooから「認定パートナー」として認められているような代理店の場合、広告やSEOの最新情報をいち早く共有してもらえます。
一方、事業会社の場合、そういった情報は自ら取りにいく必要があるため、意外と情報収集に労力を使うというデメリットはあるかと思います。
まあ、業界の動きを知るのはけっこう面白かったりもするので、知ること自体が苦痛なわけではないんですが、常に動きの多いWeb業界にアンテナを張っていないといけないということですね。
自分に確固たるスキルがついているか不安になる
代理店の場合、さまざまな業種や規模のクライアントのWebマーケティングを経験していくうちに「こうすればうまくいく可能性が高い」という軸のようなものがみえてきやすいです。
しかし、事業会社のWebマーケターは「自社のみ」しかやらないので「こうすればうまくいくだろう」という確固たる軸のようなものがみえにくいです。
また、代理店のように社内にノウハウがあるわけではなく、自ら学んで実行するため、悪くいえば我流っぽくなります。
なので、自分の中に確固たるスキルが蓄積しているのか、不安になる時もあります。
営業職との確執が起きがち
ECサイト(Web上で商品を購入するWebサイト)であれば、商品を購入した時点で売り上げになるため、見出しのようなことはないでしょう。
しかし、営業会社の集客をおこなっている(購入ではなく、問い合わせや資料請求で見込み客を獲得し、営業職にパスする)場合、けっこう見込み客の質で営業職とモメがちです。
「マーケが取ってくる見込み客の質が悪い」という営業職と「数が欲しいなら質はちょっと我慢してくれ」というWeb職の戦いみたいな感じです。
これに関しては、社内の営業職とよくコミュニケーションをとって、広告やWebサイトの打ち出しを考えていくしかないでしょう。
広告・SEO代理店と事業会社、どっちがいいかは自分の希望する働き方による
ここまでの話を踏まえて、代理店と事業会社、Webマーケターをするならどちらがいいのか?を考えるなら、
結局のところ、あなたがどのような働き方をしたいかによります。
「多少、負荷がかかっても早くスキルアップしたい」と思っているなら、代理店のほうがいいでしょうし、「入った会社の成長をより身近に感じたい」なら事業会社でWebマーケターをするほうがいいですよね。
これが大事であり、おすすめしたいアクションです。
代理店がおすすめな方
- 社内に確立されたノウハウを吸収したい方
- さまざまなクライアントを担当し知見を広げたい方
- 将来的に独立・フリーランスを視野に入れている方
事業会社がおすすめな方
- 自分のアイデアをどんどん実行したい方
- ワークライフバランスも大事にしたい方
- 自社を成長させることに魅力を感じる方
未経験からWebマーケターを目指す人が増加!
老若男女問わず、Webで情報を取りまくっている今の時代だからこそ、Webマーケターの需要が高まっています。
経験者だけでなく、未経験から目指す方も増えており、採用のチャンスが広がっています。
- 「今の仕事が面白くない」
- 「将来性のある仕事をしてみたい」
- 「副業やフリーランスを視野に入れている」
上記のような方は、ぜひWebマーケターとして「仕事に面白みを感じながら働く」ことを目指してみませんか?
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僕は未経験からWebマーケターになるために、転職エージェントを活用したことがプラスになりました。Webマーケター転職におすすめの転職エージェントをまとめてみましたので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
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