ブログを始めると「内部リンクが大事」っていろんな人が言ってて、耳にタコができるくらい聞いているのではないでしょうか。
とはいえ、初めのころは「内部リンクってなんやねん」って感じですよね。
今回は、内部リンクとは何ぞやというところや、効果・貼り方・注意点について解説していきます。初心者の方も読みやすい内容になっているかと思いますので、ぜひご覧ください。
- 内部リンクについて概要をつかみたい方
- 「何となく内部リンクを貼っているけど正直理屈はよくわかってない」という方
目次(クリックできるよ)
内部リンクとは?
内部リンクとは、簡単にいえば同じサイト内の別ページへ行けるテキストや画像などのことです。
一方、外部リンクとは、自分のサイトから別のサイトへ行けるリンク(発リンク)、または別のサイトから自分のサイトに来れるリンク(被リンク)を指します。
今回は内部リンクについて掘り下げていくため、内部リンクの種類を次の見出しからみていきましょう。
ナビゲーション
グローバルナビゲーション
おもにWebサイトの上部に横並びで表示されるメ二ューです。一般的に、テキストでカテゴリごとに表示されます。
ハンバーガーメニュー
おもにスマホに設置されていて、3本線のマークをクリックまたはタップすると展開されるメニューです。最近はPCでもよく目にします。
サイドバー・フッター
サイドバーは、PCで見る時にWebサイトの右側または左側に表示され、カテゴリや人気のページへのリンクを設置します。
パンくずリスト
パンくずリストは、ページ上部に表示されるテキスト形式のリンクです。「今どのカテゴリのページを見ているのか」がわかりやすくなります。
サイトマップ
Webサイトのコンテンツをまとめたページです。作成したページが一覧で表示できるため、検索エンジンがページをたどりやすくなります。
また、Webサイトに来てくれたユーザーに対して、コンテンツの内容を手早く伝えられます。
記事内リンク
これはページの本文にあたる部分に設置するリンクです。
基本的にアンカーテキスト(テキストの色などを変えて「ここから別のページに飛べますよ」と示す)や、ブログカードを使用します。
記事内リンクを適切に設置することで、今いるページと関連性が高いページに導くことができ、さまざまな戦略として役立ちます。
(こういうやつ↑がブログカードです)
内部リンク(とくに記事内)が重要な理由
内部リンク、とくに記事内リンクが重要な理由を解説していきます。
Googleにページを見つけてもらいやすくするため
Googleのクローラーは定期的にWeb上を巡回して、検索エンジンに掲載するWebサイトやページを検知しています。この時、クローラーはWebサイト上のリンクをたどります。
もし、グローバルナビもページ内リンクも何もなければ、クローラーはサイト内をどう移動していいかわかりません。
結果、自分のサイトのページを見つけてもらいにくくなったり、使いにくいサイトとして評価が落ちたりすることが考えられます。
Googleに「うちはこういうページありますよ」と認識してもらいやすくするためにも、内部リンクが大切になります。
検索順位の上昇に繋がるため
内部リンクは、ページの検索順位を上げるための施策として重要です。
Webサイトのページにはページランクというものがつけられています。これは、リンクしているページどうしの質や量をみて数値化したものです。
現在、具体的な数値の公開はされていませんが、SEOの面で影響を与えているといわれています。
ユーザーが使いやすいサイトにするため
内部リンクは、ユーザーにとって使いやすさやわかりやすさなどの価値を提供することにも繋がります。
今見ているページと関連性が高いページを見つけやすくする工夫をすることで、ユーザーの役に立つサイトになりえます。
たとえば、おすすめの商品を5つ紹介する記事を見ているとします。商品Aについてもっと詳しく知りたいと思った時に「商品Aについてもっと詳しく説明している記事はこちら」という記事にリンクが繋がれていると「このサイト親切だな~」と思うはずです。
効果的な記事内リンクの貼り方
内部リンクのなかでも「記事内リンク」が大切だとお伝えしました。その記事内リンクを効果的に貼る方法をご紹介します。
テキストの場合はキーワードを含める
テキスト形式でリンクを貼りたい場合は、リンク先の記事の内容に関連するキーワードを含んだテキストリンクを設置しましょう。
たとえば、次のリンクはブログ記事のリライトのタイミングについて書いています。
この場合、僕はリンク先の記事で「ブログ リライト タイミング」というキーワードでの上位表示を狙っているということになります。
この狙いは2つあります。
- Googleに「リンク先の記事の内容はこんなんですよ」と知らせたい
- 読み手に「このリンクを押せばこういう内容の記事が見れる」とわかってもらえる
注意点は、キーワードを詰め込みすぎるとペナルティの対象となる怖れがあることです。テキストリンクのキーワードはシンプルにしておきましょう。
新しい記事を公開したら、関連する古い記事とリンクさせる
新しく記事が書けたら、古い記事のなかから関連性が高いものとリンクさせましょう。
古い記事は、Googleからの評価がすでについていることが多いため、その記事が持っているランクを新しい記事に送ることができます。
そして、記事どうしをリンクさせる場合は、できるだけ関連性があるものを選びましょう。Googleのアルゴリズムでは、リンクしているページどうしの内容に関連性があるほうが価値があるとされているからです。
自分のサイト内で、関連性の高い記事を調べるには、Googleの検索欄に「site:自分のドメイン名/ “関連性を調べたいテキスト”」を入れて検索すれば、Google的に関連性の高い記事を表示してくれます。
被リンクが多い記事や検索順位が高い記事からリンクさせる
質の良い被リンクを多くもらえている記事や検索順位が高い記事のページランクは、内部リンクによって他の記事に送ることができます。
自分のサイト内で、被リンクが多い記事や検索順位が上位の記事があれば、検索順位を上げたいほかの記事と内部リンクを繋げましょう。
この時、関連性が薄い記事どうしを繋げないように注意しましょう。内容があまり一致しないページを無理に繋げたリンクは、Googleからも評価されません。
記事ごとの被リンクや検索順位は、Googleサーチコンソールでも十分調べられます。
主要ページ(ピラーページ)にリンクを集める
まず、ピラーページとクラスターページという言葉をご紹介します。
- ピラーページ:特定のトピックについて、浅く広くまとめた記事
- クラスターページ:ピラーページで取り扱っている内容に一部を掘り下げて解説する記事
たとえば、ピラーページのトピックが「Webマーケターとは」であれば、クラスターぺージになりうる内容としては「Webマーケターの仕事内容」とか「Webマーケターの年収」などが想定されます。
これを意識してリンクを繋げることで、Googleから「このサイトはこういう題材について詳しいし、クロールもしやすい」と認識され、SEO効果に繋がりやすいです。
この構造をやろうと思うと、何かのジャンルに特化したブログのほうがやりやすいのはまちがいないです。特化ブログをやっている方は意識してみるといいですね。
内部リンクを確認する方法
Googleが提供している無料のツール「Google Search Console(サーチコンソール・通称サチコ)」を使うと、Googleがクロールしたページであれば内部リンクを確認できます。
メニュー部分「リンク」から、内部リンクの合計数と、ページごとにどこから内部リンクが繋げられているか参照できます。
サーチコンソールを使用するには、Googleアカウントの作成が必要です。ブログをやっていくには必須のツールなので、とりあえず登録しておきましょう。
各ページのURLをクリックすれば、内部リンクの件数や「どのページからリンクされているか」が確認できます。
内部リンクに関する注意点
内部リンクを繋げる際、注意すべきことを解説します。
URLの正規化
URLの正規化とは、内容が同じ記事に対して複数のURLが存在する場合、リンクとして使用するURLは1つに統一することです。
これが必要な理由は、Googleの評価はURLごとにつけられるので、同じ内容でもURLが異なると別のページとみなされ、検索順位の評価が分散してしまうからです。
たとえば「http://domain.com」でも「https://domain.com」でも同じページが表示されますが、内部リンクのURLとして使用するのは1つにしましょうということです。
以下、正規化すべきURLのパターンを挙げていきます。
- 末尾のindex.htmlのあり・なし
- wwwのあり・なし
- http://とhttps://の統一
- パラメータのあり・なし
貼れば貼るほど良いわけではない
内部リンクは、とりあえずなんでも貼ればよいわけではないです。
リンクを設置するテキストやリンクを発するページの内容と、リンク先のページの内容に関連性がなければ、Googleは評価しません。
たとえば「とりあえず内部リンクを繋げればいいんだ!」と思って、食レポの記事から脈絡なく家電の記事に飛ばしてもあまり意味がないということです。
できるだけページの内容が近い記事どうしをリンクさせることで、Googleのクローラーが回遊しやすいサイトになり、SEO的にも有効だといわれています。
まとめ
効果的な内部リンクの繋げ方についてご紹介しました。内部リンクにはいくつか種類があることにも触れましたが、SEO的な影響が大きいのはページ内のリンクといわれています。
はじめは自分が書きたいトピックを選定し、記事を10記事以上用意してそれらをページ内リンクで繋ぐといいでしょう。
内部リンクが適切に繋がれていればSEOに好影響を及ぼすため、うまく対応してGoogleからも読者からも好かれるサイト・ブログを目指しましょう。
■内部リンクとともに、SEOの重要施策である「リライト」について解説した記事もぜひご覧ください。
・ブログ記事をリライトするタイミング・やり方・注意点を解説