今回はこんな疑問にお答えしていきます。
- Webマーケターへの転職を検討している人
- Webマーケター業界のことを知りたい人
- Webマーケターという職種の将来性を知りたい人
この記事を読むことで、Webマーケターの将来性についてイメージがしやすくなるでしょう。
Webマーケーという職業そのものの概要をつかみたい方は「Webマーケターとは?未経験でなれる?|仕事内容・年収・スキルなど【現役が解説】」をご覧ください。
目次(クリックできるよ)
webマーケターの将来性は?【結論:明るい】
結論からいうと、Webマーケターは将来性がある職種だと思っています。
もちろん「Webマーケターやってたら人生必ず好転する」とまでは言えません。ただ、これからも伸びる業界・職種だといえる理由がいくつかあります。
その理由を、ここからの見出しで解説していきます。
業界の市場が伸びている:広告費はテレビを抜きトップに
web業界の将来性を示すためにわかりやすい指標として、メディア別の広告費の変動があります。
2019年、インターネット広告費はついにテレビメディアの広告費を追い抜きました。
テレビ広告 | インターネット広告 | |
---|---|---|
2018年 | 1兆9,123億円 | 1兆7,589億円 |
2019年 | 1兆8,612億円 | 2兆1,048億円 |
(参照元:株式会社電通|2020年 日本の広告費)
ただ追い抜いただけでなく、伸び方もすごいですね。
そして、これからもインターネット広告の市場は伸びていくとみられています。
「Webに携わっていると確実に安泰」とまではいえませんが、業界自体の将来性は見込めそうですよね。
追記(2022年3月)
株式会社電通が2022年2月に公開した調査では、さらなるインターネット広告の伸びが読み取れます。
テレビ広告 | インターネット広告 | |
---|---|---|
2019年 | 1兆8,612億円 | 2兆1,048億円 |
2020年 | 1兆6,559億円 | 2兆2,290億円 |
2021年 | 1兆8,393億円 | 2兆7,052億円 |
(参照元:株式会社電通|2021年 日本の広告費)
2020年はコロナ禍の影響で、テレビ広告をはじめ新聞・雑誌・ラジオ・その他プロモーションにおいて軒並み広告費が縮小しました。
そんななか、インターネット広告だけは増加、2021年はさらに広告費が伸びています。
改めて、インターネット広告の市場の伸びを実感する結果となっています。
Webマーケターは副業時代に適応しやすい
副業に寛容な世の中に変わりつつありますが、副業のなかでもwebに関連するものがポピュラーですね。
- ブログ
- SNS
- YouTube
- 副業としてのSEOコンサル など
webマーケターをやっていると、本業に従事している間に知識がインプットされていきます。
本業で得た知見を副業に直接活かすことができる利点があります。
webマーケターという職業そのものの将来性とはあまり関係の薄い話だったかもしれませんが、これから副業がもっと当たり前になる時代に適応しやすいという意味では、将来性があるんじゃないかなと思います。
Webマーケターの年収は平均より高い
Webマーケター将来性という観点では、年収も気になるところです。
Webマーケターの平均年収は、約500万円といわれます。はっきりとした数字が出ているわけではないのですが、大手転職サイトの調査などを見てもこのあたりと思われます。
日本全体の平均年収が約400万円なので、Webマーケターの年収は平均よりは高いです。
単純に、収入面で平均値よりは高くなると思えば将来性があるといえます。Web広告費が伸びていることを踏まえると、今後も伸びるかもしれませんね。
ただし、同じWebマーケターでも、コンサルタントと事業会社の社内マーケターでは年収がことなる点には注意が必要です。
Webマーケターの年収についてはこちらの記事でも解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
Webマーケターの年収ってどれくらいなのかな? こんな疑問にお答えしていきます! webマーケターへの転職を検討している社会人の方 webマーケターになりたい学生の方 web業界の年収に興味が[…]
人がWebコンテンツで過ごす時間が増えている
インターネットに関する指標では、広告費だけでなく利用時間も増加し続けています。
テレビ | インターネット | |
---|---|---|
平成25年 | 168.3分 | 77.9分 |
平成28年 | 168.0分 | 99.8分 |
令和元年 | 161.2分 | 126.2分 |
(参照元:総務省|令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書)
利用時間そのものは、まだまだテレビのほうが長いです。しかし、テレビの利用時間は微減傾向にあるなか、インターネット利用時間がどんどん伸びていることがわかります。
これだけ、人のインターネット利用時間が増えていることがわかれば、Web上へのプロモーション需要も当然、増加します。
これから、5Gを活かしたVRやWebのサービスが登場すれば、インターネットがテレビの利用時間を追い抜くこともありえます。
そうなれば今以上に、商品やサービスを売り込むためにはWebマーケティングが必須という状況になります。Webマーケターの仕事は、変化しながらも絶えることはないでしょう。
Webマーケターの需要は高まっている
Webマーケターの需要が高いといえる理由は、求人サイトから読み取ることができました。
大手転職サイト「リクナビNEXT」で、「Webデザ(デザイナー・デザインという単語を拾うため)」と「Webマーケ(マーケター・マーケティングという単語を拾うため)」でそれぞれ求人検索をかけてみました。(2021年4月18日時点)
検索ワード「Webデザ」では457件の求人がヒットしました。
一方、検索ワード「Webマーケ」では820件の求人がヒットしました。
Webデザイナーのほうが求人が多いイメージだったので、これは正直、意外な結果でした。
Webマーケターの求人が増えている要因として、以下の仮説が考えられます。
- 日本全体のWeb広告費増大にともない、代理店やコンサル会社が人手を増やそうとしている
- 事業会社が、Web分野を代理店任せにせずインハウス化する動きが増えている
Webマーケターの需要の高まりや将来性がうかがえます。
AIが発達してもWebマーケティングの仕事はなくならない
Webマーケターの将来性に不安を感じるとしたら、おそらく「AI(人工知能)の発達によって仕事がほぼ自動化されるのでは?」ではないでしょうか。
もちろん、Webマーケティングにおいて、AIを活かした仕組みはすでに有効活用されています。
たとえば、Facebook広告は、登録した広告の中から効果の良いものの表示比率を自動で高めてくれます。また、GoogleやYahooの広告でも「このサイトに広告を表示すれば効果が出そうだ」ということをAI側で判断し、広告表示してくれる機能があります。
AIに決められない部分がWebマーケターの仕事
ただし、AIが活躍する一方で「人ができること」はこれからも重要であり続けるでしょう。
たとえば、何かしら商品を出すとして、それを「GoogleかYahoo!か、それともYouTubeに動画広告として出すか」というところはAIに決められないです。
また、どんな広告文やバナーで攻めるかを計画・実行・検証・改善していくことは、人が得意とするところです。
また、コンテンツは、AIより人が作ったほうが心を動かす文章が作れる可能性が高いのは言うまでもありません。
AIは、答えが出せることを考えるのが大得意です。でも、マーケティングの醍醐味はあいまいな「人の心」との関わりです。
どの仕事でもそうですが、あらゆる工程をAIだけでおこなうのは不可能でしょう。
Webマーケティングの将来性の懸念は多少ある【個人的目線】
Webマーケターの将来性明るいという話をしましたが、懸念がないわけではありません。
とくに広告の分野ですね。以下の見出しから解説していきます。個人的な目線なのでそこは悪しからず。
広告無しの検索エンジン
近年、ちょこちょこ「広告表示がない検索エンジン」が話題になっています。
ちなみに検索エンジンとは、GoogleやYahoo!のようにインターネットのさまざまなコンテンツを探すサービスのことです。
広告って、人の役に立つこともありますが、けっこう嫌われる対象でもありますしね。
広告表示のない検索エンジンは、たとえば「DuckDuckGo(ダックダックゴー)」や「Brave(ブレイブ)」などがあります。
人々が「こっちのほうが快適じゃん!」となって「ググる」から「ダックる」「ブレイブる」の時代になったとき、Web広告は今と同じ感じでバンバン出せなくなったりするのかなぁ…とか、たまに考えます。
かといって、Web広告がなくなることはありえないでしょうけど、リスティング広告の市場が伸びにくくなる時はくるかもしれないですね。
SEOが難しくなっていくのではないか
SEOとは、簡単にいえば「人がネット検索で調べものをするとき、自社のWebサイトが検索画面の上位に来るようにすること」です。
SEOに取り組む企業が増えたため、年々Googleの検索でいち企業が上位をとるためにかかる金銭的・人的コストが高くなっています。
「SEOをやる会社が増えて、金銭的コストもあがってるなら、市場は伸びるんじゃないの?」と思われるかもしれません。
たしかにそうなんですけど、これまでより難易度が高くなっていることは間違いないと思います。なので、効果出ないからすぐ辞めちゃうとか、はじめから他の手法で集客しようとするみたいなことが増えそうです。
そうなると、SEOの市場もどこかしらで伸び率がゆったりしてきそうな気がします。
Webマーケター個人としての将来性を上げるには複数分野の知識があるとGood
Webマーケターとしての市場価値を上げていくには、複数分野の知識を会得していくといいですね。
「SEOと動画が得意」とか、「SNSと広告が得意」とかそんな感じです。
実際のWebマーケティングでも、複数の施策を絡めて考えられることが重要なので、できる分野が複数あると重宝されます。
Webマーケターは未経験からでも目指せます
こういった不安を持つ方もいると思います。
結論からいえば、未経験からでも十分目指せますよ。僕自身、まったくの未経験から転職してWebマーケターになりました。
ただ、何かしらの事前準備は必要になるでしょう。その準備として考えられることを挙げていきます。
- 自己学習で基礎知識を得る
- Webマーケティングのスクールに通う
- 転職サイト・エージェントに登録する
Webマーケティングの勉強方法は以下の記事で解説していますので、こちらもぜひご覧ください。
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まとめ
Webマーケターの将来は明るいといったものの、この先も変化は多い職種だと思います。
たとえばIoTや5Gなど、新しい技術とWebマーケティングが絡んだ手法が出てくるのかなーなどと予測しています。
ただ、どんな手法が登場しても、どんな人に売るか?どうやって売るか?というマーケティングの根本の部分を突き詰めることは変わらないでしょう。
- Webマーケティングに何となく興味をもっている!
- 何か面白い仕事がしたい!
こういった方は、ぜひWebマーケターを目指して、一緒に業界を盛り上げていけたら嬉しいです。