こういった疑問に答えていきます。
- これからWebマーケターを目指す方
- Web業界に興味がある方
ちなみに、この記事でいう「スキル」は知識的な面や、仕事を円滑に進める能力を指します。性格的な素質については、こちらの記事で解説しています。
この記事を読むことで、「Webマーケティングではこんなことを学ぶのか」とか「こういうスキルが必要なのか」というイメージがしやすくなります。ではさっそくいきましょう。
目次(クリックできるよ)
Webマーケターの基本スキル
Web広告のスキル
Web広告は、Webマーケティング手法の王道オブ王道ですね。
主な広告手法は以下のとおりです。
■検索広告:GoogleやYahooなどで検索したとき、検索結果の上部などに表示されるテキスト形式の広告。ユーザーの検索意図に合ったキーワード設計・広告文作成が求められます。
■ディスプレイ広告:ネットを見ているとき、画像や見出しとセットで表示される広告。運用者は、どんな人やサイトを狙って広告を表示させるかを考えたり、訴求に合うバナー(画像のこと)を用意したりということを行います。
■SNS広告:Twitter・Facebook・LINEなど、SNSへの広告出稿も、商材によってはとても有効です。商材と相性の良い媒体の選定や、媒体ごとの「どんな人に広告を出すか」という特徴を読むことが大切です。
SEOのスキル
SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)も、Webマーケティングでは必須の知識です。
下記のようなことを愚直に考え続ける必要があります。
- 人がGoogleで検索したとき、どんなサイトを上位に表示するのか?
- どんなコンテンツを作れば、人の悩みを解決したり新しい発見ができたりするサイトを作れるのか?
- 競合に勝つためにはどんなキーワードを狙っていくべきか?
Googleにも人にも評価されるサイトを作り上げたとき、広告に頼らなくても集客できるようになっているでしょう。
アクセス解析の知識
サイトのアクセス解析に関する知識も、優先的に身につけるべき知識です。
企業によっては有料ツールを導入しているところもありますが、基本的にアクセス解析といえば「Googleアナリティクス」ですね。
アクセス解析では、サイトの弱点を見つける作業が大切です。
- せっかくサイトに来てくれたお客さんを逃がしてしまっているページはどこか?を見つける
- そのページを改善する
- コンバージョン(お問い合わせや商品の購入)しやすいサイトを作り上げる
ということを、Webマーケターは常日頃行っています。
Webマーケターとしてワンランク上にいくためのスキル
ここまでご紹介した、広告やSEOなどの知識は、勉強すればだれでもある程度のところまではいけます。
それだけではなく、マーケターとしてもう1つステップアップしていくために、身につけていきたいものを解説します。
仮説を立てる力
Webマーケティングでは、「この方法が正解!」というものがないことがほとんどです。
集めたデータに対して、「これが要因だろう」と仮説を立てて、それをもとに施策を立案・実行します。
たとえば、広告の数値が上がらない場合、考えられる要因はさまざまです。
- 広告がクリックされていないので、広告文を変更したらいいんじゃないか
- そもそも広告が表示されていないので、他社との入札に負けているんじゃないか
目指すところが「10」であれば、そこに行くまでに「1+9」でいくのか、「2×5」でいくのかは、マーケター次第です。
一発で最適解が出るなら、苦労はしません。仮説を立てて検証を繰り返すことで、最適解を導き出すことがWebマーケターの力の見せどころです。
さまざまな施策を組み合わせて実行する力
Web広告やSEOの知識がついてきたら、いろいろな手法を組わせた戦略を打っていきたいところです。
メールマーケティングはもちろん、チラシやパンフレットが効果的な場面もあります。BtoBなら、まだまだFAXやテレアポで思わぬ顧客発見の機会があるかもしれません。
- サイトから資料をダウンロードした人にむけてプロモーションのメール
- 初回の購入から3カ月や6カ月リピートがない人に向けてメール
- 自社のターゲットとなる業種の会社にのみチラシを配布
会社によるかもしれませんが、このあたりの施策までWebマーケティングの部署が担うことはよくあると思います。
「Webだけやりたい」ではなく、さまざまな手法まで含めて検討できると、ワンランク上のWebマーケターといえます。
柔軟な発想力
Webマーケターの経験を積んでいくうえで、常識や固定観念にとらわれない発想・提案ができるようになると、一目置かれるようになります。
たとえば、以下のような感じです。
- メンバーがみんな今のページを改善することに固執しているなか「新しいページを追加しませんか?」と提案する
- 「最近流行っている言葉を取り入れた広告を作りませんか?」と提案する
提案が合っているかどうかはともかく、こうやって「問いを生み出す人」がいると、みんなが思考するきっかけになります。
最近の仕事観として「問われたことに対する答えを出せる人よりも、問いそのものを作れる人に価値がある」という考え方が出てきています。
とくにWebマーケターは、ルーティンワークとは遠いところにある「自分で考えて実行する」スタイルの仕事であるため、重宝される能力です。
発想力は突然鍛えられるものではないので、ふだんからさまざまな情報に触れることが大切です。
コミュニケーション
コミュニケーションというと身構えてしまう方もいるかもしれませんが、安心してください。
ここでいうコミュニケーションとは、もともとの性格が明るいとかいうことではありません。
じゃあどういうこと?と聞かれれば、以下のような内容になります。
- 現場の感覚を施策に取り入れるため、相手の話をよく聞く
- 自分の考えを相手にわかりやすく伝える
これらは、もともとの性格が明るくなくても場数を踏めばできるようになります。
とくにディレクターやコンサルの立場では、この2つが欠けていると、せっかく良い施策をを行っていてもいまいち信用されません。
Webマーケターに必須ではないがあると重宝されるスキル
プログラミングスキル
Webマーケティングに限らず、プログラミングの知識があると、なにかと便利なのは間違いありません。
プログラミングができると、以下のようなメリットがあります。
- 構築作業のイメージができるので、合理的な判断ができる
- 特定の言葉を含むメールだけリストに抽出するなど、高度な分析が社内でできる
- プログラマー・エンジニアと会話が成り立つ
VBAやPythonなどができると、顧客リスト作成などが速攻でできるので、わかる人すごいなぁと思います。
もちろん、優先順位としては絶対にwebマーケティングのスキルを磨くべきなのはいうまでもありません。
もし、プログラミングができるWebマーケターがいたら、かなり市場価値が高いのでつけ加えました。
デザインスキル
HTMLやCSSなどのデザインに関するスキルや、Photoshop・Illustratorの基本的な操作も、Webマーケターに必須ではないけどあると強いスキルです。
具体的なメリットは以下のとおり。
- デザイナーが忙しい時など、LPの構成案ぐらいならWebマーケター側で作れる
- デザインにかかる工数から逆算して戦略が考えられる
- デザイナーに意見を言いやすくなる
デザイナーって、こだわりが強い人も多いです。
たとえば、マーケター目線で「この画像はちょっと変えたほうがよさそうだな」とか思って提案しても、デザインがわからない人間の言うことを相手にしてくれないデザイナーの人も一部います。
僕の会社には、前までこんな感じのデザイナーさんがいたもので・・・
今のデザイナーさんは協調性があるので助かってます。
というわけで、デザインスキルも、必須ではないがあるとありがたいスキルとしてつけ加えます。
自分が伸ばしたいスキルを整理しよう
いろいろ紹介しましたが「Webマーケター」とひとくちに言うことはあっても、そのなかで広告に特化する人・SEOに特化する人・SNSに特化する人など、それぞれの専門性を高めていくことが多いです。
そのため、SEO会社を目指すならSEOに特化すべきですし、コンサルを目指すならWebの網羅的な知識プラス分析力を高めていかなければなりません。
自分はどこを優先的に伸ばしていくべきか?をよく考えて、スキルを磨いていきましょう。
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Webマーケターへの転職にはエージェント活用がおすすめ
webマーケターへの転職を実際に考えている場合、転職エージェントの活用がおすすめです。
転職に関するさまざまなアドバイスをくれたり、企業に自分を売り込んでくれたりするので、書類通過率・合格率アップにつながります。
Webマーケターへの転職におすすめのエージェントについては、以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
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