こんな疑問にお答えしていきます。
- Webマーケティングの資格をとるべきか迷っている人
- Webマーケティングのおすすめ資格を知りたい人
この記事を読むことで、Webマーケティングの主な資格を知り、自分は取るべきかどうかの参考となるはずです。
また、資格を取ること自体に関して、僕が思うところを終盤に書いています。こちらは、資格をなんのために取るのかという考え方の参考になればと思います。
ロイ ロイです!普段は事業会社で社内Webマーケターをやっています。現役の観点で、Webマーケターという職業をかみ砕いて説明していきます! さまざまなアプリや動画、SNSなどがあるいま、人がWebコンテンツで過ごす時間が[…]
目次(クリックできるよ)
Webマーケティングの資格を取るメリット
Webマーケティング関連の資格を取るメリットは、以下2つが挙げられます。
- 目標を決めて学習を進めていくことでスキルアップが望める
- 対外的にスキルを持っていることを示せる
目標を設定して学習することでスキルアップが望めるというのが1つのメリットです。「スキルアップしよう」と思っても、目標がなければついだらけてしまいやすいです。しかし、資格取得の受験に申し込んでしまえば「これぐらいのスキルがあれば受かる」という目標設定がしやすく、Webマーケティングを学ぶきっかけづくりができます。
また、資格を取得していることで、ある程度のスキルを持っていることを示せるのがもう1つのメリットです。Webマーケターに資格は必須ではありませんが、資格によって自分のスキルを認識してもらい、転職活動や取引において有利に働くことはあるでしょう。
Webマーケティングの資格7選
Webマーケティングに関連する資格を紹介していきます。
1. Google広告の認定資格
(画像参照元:Google)
Googleが直々に発行している資格です。
これを持っていると「Web広告」についてある程度の知見があることを示せます。
テストの内容は、検索広告・ディスプレイ広告・動画広告・ショッピング広告・アプリ広告・測定の6つに分かれています。(2021年4月現在)
Googleアカウントさえあれば、Googleサイト内にある「スキルショップ」というページで、学習・テストともに行えます。
試験は無料で受けられますので、とても気軽。落ちた場合は、24時間後に再試験ができます。
・受験料:無料
・試験環境:オンラインでいつでも可能
・試験時間:75分
・合格基準:正答率80パーセント
2. Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
(画像参照元:Google)
こちらも、Googleが直々に発行している資格です。
これを持っていると、Googleアナリティクスの操作・分析方法についての知識があることを示せます。
Googleアナリティクスは、簡単に言えばWebサイトのアクセスを解析するツールです。たとえば以下のようなことがわかります。
- Webサイトへの流入経路を知る(Google検索からなのか?他社のメディアからなのか?など)
- Webサイトへ来ているユーザーの年齢や性別を知る
- よく見られているページはどれか知る
全Webマーケターが多少なりとも操作できるようにしておきべきツールです。
こちらもスキルショップから学習・テストともに受けられます。スキルショップの「アナリティクスアカデミー → Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)」のように移動しましょう。
こちらも、無料でテストができ、落ちた場合は24時間後から再試験が受けられます。
・受験料:無料
・試験環境:オンラインでいつでも可能
・試験時間:90分
・合格基準:正答率80パーセント
3. マーケティング・ビジネス実務検定
こちらは、Webマーケティングに限らず、マーケティング全般の知識をつけたい場合に相性が良い資格です。
「WebマーケターだからWebのことがわかっていればいい」ということは決してありません。扱う商材によっては、オフライン施策と絡めて考えられることが大切です。Webの特徴を再確認する意味でも、マーケティングそのものの理論を知ることは価値があると思います。
試験のレベルはA級・B級・C級の3つに分かれています。
最難関のA級に合格した人は、「IMSSA認定マーケティング実務士」という資格にも同時に認定され、名乗ることができます。
・受験料:
A級-税込12,760円
B級-税込7,480円
C級-税込6,270円
・試験環境:オンライン(状況によっては会場形式に変更の可能性あり)
・試験時間:
A級-3時間10分
B級-2時間45分
C級-2時間15分
・合格基準:
A級-非公開
B級-300満点中210点
C級-200満点中160点
4. IMA(Internet Marketing Analyst)検定
(画像参照元:IMA検定)
IMA検定では、Webマーケティングの実務に役立つ内容を意識したカリキュラムが作られています。
- standardコース:主にリスティング広告の運用スキルを磨く
- professionalコース:リスティング以外のさまざまな広告手法や、集客のプランニングを学ぶ
どちらのコースも、申し込み後はe-ラーニングによる講習を受け、それから指定日にテストを受ける流れです。カリキュラムは、10年以上Webマーケティングに携わっているプロのノウハウを取り入れています。
ちなみに、購入とセットでも申し込みであるため、テストのみの申し込みは不可です。
・受験料:両コース19,800円(税込)不合格後の再試験は8,880円(税込)
・試験環境:オンライン受験
・試験時間:非公開
・合格基準:非公開
5. ウェブ解析士
(画像参照元;ウェブ解析士協会)
筆者も取得しているウェブ解析士です。
Webマーケティングにおける手法・分析方法・戦略立案など、多くの内容を学べます。
資格を取得すると以下のようなメリットがあります。
- webマーケティングの知識があることを示せる
- 公式サイトに名前や実績が掲載でき、仕事に繋がる可能性がある
- 協会のセミナーを安く受けられる
テキストには、とくに分析方法は手厚く情報が掲載されています。「3C分析しましょう」という多くの人が聞いたことがある部分にとどまらす、そのほかのさまざまな分析手法が学べたので、参考になりました。
また、テキストは毎年刷新されており、2020年度はSNS系のセミナーを増やすなど、常に変化するウェブ業界の手法に対応しようという姿勢がみえます。
余談ですが、Web解析士ではなく「ウェブ解析士」が正しいそうです。
・受験料:17,600円(税込)不合格後の再試験は12,100円(税込)
・試験環境:オンライン受験
・試験時間:60分
・合格基準:非公開
・備考:試験合格後、2週間以内にGoogleアナリティクスを使用した分析課題をクリアしてはじめて資格取得
6. SEO検定
(画像引用元:SEO検定)
SEOとは、自分のWebサイトをGoogleやYahoo!などの検索エンジンに認識してもらい、検索結果の上位に表示されるように最適化することです。
SEOの対策ができてくると、人がさまざまな言葉で検索したときに、自社のWebサイトが表示されやすくなります。そうすると、広告費に頼らずWeb上での集客ができるようになるため、Webマーケティングでは重要な施策です。
そんなSEOの知識を所有していることを示せる資格が「SEO検定」です。
一般社団法人全日本SEO協会が主催している検定試験で、2017年から始まりました。4級から1級を取得していくことで、SEOの知識を体系的に身につけていくことができます。
合格率は、2020年度までは平均80%近くあり、そこまで難しい試験ではないといえます。しかし、2021年度の平均合格率は70%と、約10%近く低下。受験者数が増えていることもあり、難易度が上がっているかもしれません。
・受験料:1級8,800円・2級6,600円・3級5,500円・4級5,500円(すべて税込)|別途、2,000円から3,000円のテキスト費用あり
・試験環境:基本的に「全日本SEO協会 東京本部 セミナールーム」にて開催
・試験時間:各級、60分
・合格基準:得点率80%以上
7. Webアナリスト検定
(画像参照元:Webアナリスト検定)
Webアナリスト検定は、Googleアナリティクスを体系的に学び、ツールでの解析ができるようになることを目指した資格です。
公式テキストを使いながら5時間の講座を受講し、そのあと試験を受けます。
Googleアナリティクスは、Webマーケティングにおいて最優先で覚えるべきツールです。
そのため、Googleアナリティクスを体系的に学べるこの資格は、急にWeb担当になった方や、Web系の企業に入ったばかりの方に合っている資格試験といえます。
・受験料:26,400円(税込・公式テキスト含む)
・試験環境:試験会場にてパソコンで受験
・試験時間:80分
・合格基準:章ごとに40%以上かつ全体で75%の正答率
資格取得を検討する前に・・・
たくさん資格を紹介しておいてなんですが、僕は資格をとることが必ずしも正しいと思っていません。
もちろん、資格をとるために勉強するのは有意義なものです。それを否定するつもりはありません。
僕が、資格をとる前に考えておくべきだと思っていることを、以下で書いていきます。
なんのために資格をとるのか整理する
資格の取得をする前に、自分の中で「なんのために資格をとるのか」を整理しておいたほうがいいと思います。
資格をとる目的が「市場価値を上げるため」なら、再考の余地ありです。
理由を次の見出しで解説します。
すごいのは「資格を持っている人」よりも「結果を出した人」
資格を持っている人というのは、あくまで「試験に合格した人」でしかないんです。
市場価値が高いのは、資格を持っている人ではなく、「なにか結果を出した人」です。
たとえば、SEO会社の採用で次の2人が面接に来たとします。
■田中さん:Web系の資格をもっているが、実務経験は少なめ
■鈴木さん:Web業界未経験だが、ブログ収入は最高で月3万円を超えたことがある
採用担当がSEOに携わったことがあるなら「田中さんもいいけど鈴木さんすげえ」となります。
だから、もし市場価値を上げたいなら、資格をとるよりも、本業・副業問わず結果を出すことに集中したほうがいいと思ってる派です。
資格をとるべき人は?
資格をとることがすべてではないと言いましたが、以下の条件であれば資格取得を目指すべきかと思います。
■資格を取得すると給与に反映される会社に勤めている人
■会社が資格取得の費用を負担してくれる人
一部の広告代理店やコンサル会社では、資格を持っていると給与に反映されます。この場合、全力で取りに行くべきですね。お金は大事です。
また、最近の会社は、書籍や資格取得の費用を負担してくれるところが増えています。資格の勉強で新たな知識がつくのは間違いないので、この場合も資格取得はアリだと思います。
上記でなければ、本業・ブログ・SNSなどをがんばって、実績を積むほうがいいのではないかと思います。
未経験かつ独学時代ならGoogleの資格だけで十分
未経験からWebマーケターになることを目指している方の中には「資格も持ってないし、実績なんてすぐに作れない。転職でアピールする要素がない」とお悩みの方もいると思います。
その場合は、以下3つのGoogle資格を取得すれば十分です。
- Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
- Google広告の「検索広告」認定資格
- Google広告の「ディスプレイ広告」認定資格
3つとも、難易度的にそこまで高くありません。未経験の方でも、本腰を入れて勉強すれば1カ月以内でこの3つの資格を取れます。あと、無料なのでリスクが少ないですね。
3つとも履歴書に書けますし、採用側からすると「基礎的なことは知っている人だな」と思ってもらえます。学習・試験ともに、Googleのスキルショップというページで行えます。
未経験・資格なしでもWebマーケターになれる?
結論から言うと、なれます。
僕自身、資格も経験もない状態からWebマーケティング職への転職に成功しました。
そして、今も続けています。webの職種に就く前は事務員をしていましたが、その時よりも楽しく仕事ができています。
未経験からwebマーケターになるための方法を以下の記事で解説していますので、こちらもぜひご覧ください。
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転職エージェントの登録がおすすめ
未経験からWebマーケターを目指すなら、転職エージェントの登録はしておくことをおすすめします。
とくに他業種・職種からの転職では、手持ちのスキルをどうアピールするかが重要。転職エージェントのアドバイザーとよく相談し、書類や面接の対策をすることで、合格率がアップするでしょう。
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未経験からスキルアップできるスクールが増加
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