今回はこの疑問にお答えしていきます。
「Webマーケティング」と聞くと、IT系の専門職というイメージがあり「文系出身ではなるのが難しい」と感じる方がいると思います。
これ、めっちゃわかります。僕もど文系からWebマーケターになったクチですが、最初は「自分には無茶な職業を目指してるんじゃないか?」って不安がたくさんありましたね…
で、結局Webマーケターになって数年、仕事をしてきた結論からいうと文系出身でも全然なれますし活躍できますよ!
というわけで、この記事では文系出身でもwebマーケティング領域で活躍できる理由を解説していきます。
Webマーケターという仕事の概要を知りたい方は「Webマーケターとは?未経験でなれる?|仕事内容・年収・スキルなど【現役が解説】」をご覧ください。
目次(クリックできるよ)
Webマーケターは文系と理系どちらが向いてるの?
結論、どちらが向いているとかは正直ありません。目指したければ、文系・理系なんか関係なく目指せるし、活躍できる職種です。
その理由を以下の見出しで解説します。
Webマーケティングにはさまざまな領域がある
Webマーケティングには、さまざまな領域があります。
- SEO施策
- ライティング
- 広告運用
- データ分析
- SNS運用
ほかにもさまざまな業務に細分化されます。
データをもとに論理的に施策を打ち出すなどの理系的な能力が必要な仕事内容があれば、伝えたいことを言語化する国語力など文系的な要素もあります。
文系脳を活かす場面、理系脳を活かす場面の要素を両立してマーケティングが成り立ちます。担当する領域によって文系理系どちらでも活躍しやすい場所があるため、どちらもWebマーケターに向いているといえます。
文系・理系の話や、その他Webマーケティング全般の話は、下記のメディアで詳しく解説されていますので、こちらもぜひご覧ください。
外部リンク:Webマーケターキリンのつぶやき
Webマーケターは文系でも活躍できる理由
Webマーケターは理系的な能力だけでなく、文系的な思考や能力も求められます。文系でも活躍できる理由をみていきましょう。
別に、数学や物理とかをやるわけじゃないから
Webマーケティングの業務において、数学や物理のように複雑な数式や方程式を覚える必要はありません。それに、CADのように理系学部じゃないと通らないようなスキルも必要としていません。
たしかに、WebマーケティングではCTRとかCPAとか、専門用語を覚える必要はあります。それに、SEOや広告の知識もつけていかなければなりません。
でも、こういう知識は学校で習うわけではないです。じゃあ、文系だろうが理系だろうがスタートは同じです。
ライティングの能力も大切だから
SEOとは、ユーザーがGoogleやYahooなどの検索エンジンを使って調べものをする時、自社のサイトを検索結果の上位に表示するための施策です。
そして、SEO施策ではページを増やすことが第一です。
場合によっては、コンテンツの執筆を自ら行うこともあります。
そのため、日本語の文章に触れる機会が多かった文系の人のほうが、文章を書き続けることへの耐性も含めて適性があるといえるでしょう。
わかりやすく書く力が求められるから
Webマーケティングでは、広告でもSEOでもSNSでも、相手が理解しやすい文章を書くことが大切です。
相手への伝わりやすさ・わかりやすさを意識することは、文系の人が得意とする部分だといわれます。
ちなみに、ここでは根拠なく「文系のほうが理系より文章がうまい」と言いたいわけではないです。理系でも文章がきれいで整った人はたくさんいるはずです。
では、なぜ文系のほうがわかりやすく書ける傾向にあるのかというと、文系脳と理系脳の文章への向き合い方にその要因があるといえます。
- 文系脳:受け取る側に理解の差が出ることを恐れず、まずは共感・理解しやすい文章であることを重視する
- 理系脳:理解しにくい文章になるとしても、とにかく誤解を生まない正しい文章であることを重視する
Webマーケティングの場合、とくに広告文やサイトのコンテンツでは、わかりやすく共感しやすい文章が求められます。
そういう意味では、文系的な思考が合っているのです。
人の感情に訴える仕事だから
Webに限らず、マーケティングを突き詰めると「ユーザーの共感を最大化し、商品やサービスの購入を促すこと」ことになります。
ここでまた、文系脳と理系脳の違いを見ていきましょう。
- 文系脳:何気ない相手のひとことに対して「なんでその言葉を使ったのか」という心情や背景を気にする。
- 理系脳:何気ない相手のひとことに対して「なぜその発言をしたのか」という論理的な根拠や裏付けを気にする。
もう1つ大事なポイントがあります。それは「人は理論ではなく感情でモノやサービスを買う」ということです。
人にモノやサービスを売るには、ユーザーの感情に訴えて買ってもらうプロセスを言語でストーリー化する能力が活きます。
その能力は、人の感情に敏感で共感力の高い文系脳に近いです。どちらかというと、共感を生むためのセールスライティングには文系脳が求められるといえます。
Webマーケティングで理系脳が活きる場面
もちろん、Webマーケティングの仕事では、理系的な考え方が活きる場面もあります。
数値の根拠と施策をロジカルに導きたいとき
Webマーケティングは、データの分析とは切っても切れない関係です。
- サイトのPV数
- CV(お問い合わせや購入)の数
- 広告のクリックされやすさ etc…
ただその数値を見て「へ~」となるだけでなく、「なぜその数値になったのか?」「数値を改善するためにはこうすべきではないか?」ということを筋道立てて考えることが大切です。
感覚・感情ではなく、理論を大切にするのは理系脳の特徴です。
しっかり数値を分析し、思いつきではなく根拠のある施策に繋げる理系的な考え方も大事ですね。
プログラム領域の理解
Webマーケティングでは、プログラミングで使うような開発言語の習得は、とくに必要ありません。
とはいえ、知っているほうがクライアントや、開発部門の他部署と話をする時に役立つことはあります。
こういった言語の理解は、理系出身者のほうが早い傾向にあるのは間違いないでしょう。
「文系→Webマーケティング」という経歴の筆者が感じたこと
文系→Webマーケターという経歴を歩んできた僕が思うことをお伝えします!
Webマーケの仕事を覚えるうえでは、本当に文理は関係ない
僕自身、文系出身からWebマーケティングをやっている人間なんですけど、
「Web業界に来るなら学校でも理系コースいってりゃ良かった…」みたいに思ったことはないです。
たしかにいろんな数値を見て分析とかしますけど、計算自体は機械がします。
あとは「機械が出した数値をどう解釈して施策につなげるのか」が僕の仕事です。
こうやって考えることに、文系・理系なんてとくに関係ないですよね。だから、文系出身だからWebに向いてないって感覚は本当に無いです。
文章を考えるのはけっこう楽しい
Webマーケティングでは、どんな領域を担当していても、文章を書く機会が多いです。
- 広告運用:お客さんに響く広告文を考える
- 記事作成:検索エンジンに評価され、かつお客さんにとってわかりやすく書く
- データ分析:集めたデータから導いた施策を資料にまとめる
「記事を見るお客さんは専門用語わからないし、どうやって書いてあげたら理解できるだろう」
「結論から書いて、根拠となる理由を付けよう」
など、考えながら書くことで、文章の上達にもつながります。
Webマーケティングを仕事にするための準備段階として知識の吸収を
繰り返しになりますが、Webマーケティングは文系でも理系でも活躍できる領域があるため、どちらでも目指せますよ。
Webマーケターに未経験から就職・転職をする際、準備段階としてできることを挙げておきます。
- 本や動画で予備知識を得る
- 転職エージェントを利用する
- Webマーケティングが学べるスクールを受講する
1つずつ解説していきます。
本や動画で予備知識を得る
当たり前といえばそうですが、自ら知識を得ていくことは大切です。
採用面接でも「Webマーケティングに興味がありますが、とくにまだ学習はしてません!」よりは、なにかしら学んだことがあるほうが印象もいいですしね。
はじめは、低コストで学習できる「本」「動画」「Webメディア」で基礎的なところを学んでいくといいでしょう。
詳しくは以下のページで紹介しているので、合わせてご覧ください。
▶webマーケティングの勉強方法を解説【初心者向け】
▶おすすめのwebマーケティング本6選!【初心者向け・実践向け】
転職エージェントを利用する
より就職・転職の成功確率を上げたいなら、転職エージェントの利用がおすすめです。
転職サイトのみの利用と比べて、以下のようなメリットがあります。
- サイトには載っていない非公開求人を紹介してくれる
- 自分の希望に合った企業を提案してくれる
- 履歴書や職務経歴書の添削をしてくれる
- 面接対策が受けられる
以下の記事で、Webマーケターを目指す方におすすめの転職エージェントを紹介しています。
▶【未経験可】Webマーケターへの転職におすすめのエージェント・サイト
転職エージェントそのもののメリットについては、こちらでより詳しく解説しています。
▶転職エージェントのメリット・デメリットとは?|活用して合格率をアップしよう
Webマーケティングが学べるスクールを受講する
Webマーケティングのプロに直接教えてもらえる「スクール」も、学習には有効です。
基礎的な知識を学びつつ、実践できるのが大きいですね。とくにWeb広告は個人で実践するのがちょっと難しいので。
また、独学では何から手をつけていいかわからないですが、スクールではしっかりカリキュラムが組まれているので、それに沿って学べば自然と知識がついてきます。
プロに相談して知識を吸収できる貴重な機会が作れる場所なので、興味がある方は以下の記事もご覧ください。
Webマーケティングが学べる注目のスクール
- デジプロ:受講者数が多い、安定のスクールを選びたいなら
- Webマーケティングコース|Tech Academy(テックアカデミー):きつくても短期間で学習し、転職やフリーランスなど次のステップに進みたい方
- WEBMARKSマーケター養成スクール:広告よりはSEOやライティングをとにかく極めたいなら
ほかにもおすすめのスクールがたくさんあるので、こちらもぜひご覧ください!
▶Webマーケティングが学べる!おすすめスクール・講座を比較
まとめ
Webマーケターは専門職ではありますが、未経験でもなれますし、一般的なイメージよりは人を選ばない職業かなと思います。
僕自身、文系出身で、事務員として社会人生活をスタートしました。それでも今はWebマーケティングを仕事としています。
文系出身だからといって、なれないわけでも活躍できないわけでもないです。未経験でWebマーケティングに興味を持っている方は、ぜひ目指してみてはいかがでしょうか。
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